Love in a mirror
鏡に映った彼の姿。
その姿は自分でもあり彼でもある。
鏡に向かって『愛してる』と囁けない自分がどうしようもなく臆病者に思えた。
奪うことに慣れたココロは、どうしようもなく貪欲で。
与える事に嫌悪して、与えられることを当然だと感じて。
麻痺した感覚は次第に奪うことに快楽を見出し、歪んだオモヒがカラダを支配する。
そのままずっと奪えれば良かったのだ。何もかも。
躯は奪えても精神は奪えない―――誰が言った言葉だろうか。
のたまった人物は、その言葉が半分正解で半分間違いだということに気付いているのだろうか?
すべてはそれぞれの定義によって変わる。
操を奪うことがイコォル躯を奪うことになるのか、それとも傀儡のように操ることをいうのか…、もしくはその生命を絶つこのなのか。
考えはくるくると頭の中を回り、混乱を生む。
――――結局。
躯も完全に奪えない。
一方方向から見れば奪ったように見えるかも知れないが、多面鏡のようなものに映してみればすべて奪ったとは言いがたい。
精神が奪えないのなら、躯だけでも完全に奪いたかったのに。
自分には彼に永遠に消えない傷を残すことしか出来ないのだろうか?
行き過ぎたオモイは傷痕としてしか残らないのだろうか?
「奪えないのなら、自分のものに出来なければ壊すしかないのかなぁ?」
鏡に映る愛は何も応えてはくれない。
ただ怜悧に輝きを返すだけ。
苦しげな表情。いつでも見れた、その表情。
逆を言えばそれしか自分に向けられ無かった。
微笑みも悲しい眼も、誰かに向けられたものでなければ見ることが出来なかった。
声も、また然り。あの甘い声を、受けるのは自分でありたかった。
また聴きたい…そう思った瞬間気付く。
自分だけしか出来ない、壊さないで済む方法と…聞く方法を。
躊躇いはなかった。
服を脱ぎ捨てて幼い裸体が鏡に映る。自分の痛さに気付きながらも、性器を握った。
上下させるだけで、躰は快感に包まれる。
「…ぁ…ぃイ…ァ!」
鏡にはダイスキな彼の淫らな絵…施しようの無い興奮が躰を突き抜けていく。
てっぺんを引掻いて溢れた液を中指に絡める。
それをまじまじと眺めてから、鏡を見ながら舌でぺろりと拭った。
扇情的な光景。躰が酷く熱い。
「僕のものになっちゃえよ」
地声でそう囁くと己の躰はびくんといやらしく悶えた。
虚しい自慰行為は、彼…否自分が果てるまで続いた。
白濁した露が付いた鏡に手を合わせて、声を使い分けて言う。
虚しい空しい意味の無い自己満足。
「お前は僕のものなんだ」
「うん」
「愛してぃる…」
「オレもだよ、アンチョビ…」
寒い一人芝居だと解っていても、そうしたくて堪らなかった。
鏡の中の彼に唇を落とす。
彼は、自分を受け入れるように口付けを待っていた。
自他共に認める変態なので…気にしないでください(笑
鏡の自分にちゅーってどうなのでしょうね(ヲィ 鋼のエンヴィーネタで使うことが多いけど(笑
つか一人芝居が無駄に笑えますね!(自分で書いといて…
相変わらず良くわからん文ですみません…あががが…力不足です(汗